アントニオ・リーヴァ・ミラノは、深遠で夢のような夜の魅惑にインスパイアされた、新しいセレモニーコレクション「アラウンド・ミッドナイト」を発表できることを誇りに思います。メゾンならではの洗練された仕立てと、夜の神秘的なエレガンスが融合し、それぞれの作品にそのエッセンスを体現しています。デザインは、女性らしさへの創造的な探求から生まれています。
無限の可能性を秘めた夜
「アラウンド・ミッドナイト」の物語は、眠らない街の薄暗い通りから始まります。偶然の出会いと秘密の待ち合わせの夜、ナプキンに走り書きされた謎めいた住所をきっかけに、思いがけない旅が始まります。セロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」のスモーキーで魅惑的な音色に導かれ、主人公は夜の深淵へと誘われます。最も神秘的な時間の魅力と優雅さを称えるコレクションの幕が上がるのは、まさにこの時です。
夜空の鮮やかなブルーはコレクションの中心であり、すべての作品に共通するテーマとなっています。アントニオ・リーヴァ・ミラノは、シルクミカドの構造とオーガンザの柔らかな流れを融合させ、女性のシルエットを美しく引き立て、夜の幽玄な美しさを捉えるシルエットを生み出しています。
新たな次元のクチュール芸術
「アラウンド・ミッドナイト」コレクションの各作品は、伝統的なクチュールの限界を押し広げようとするアントニオ・リーヴァの情熱を反映しています。オートクチュールでは異例の素材であるネオプレンの採用は、クリエイティブ・ディレクターの革新的なアプローチを如実に示しています。この現代的な素材は、ゴールドメタリックのフローラル刺繍で彩られ、カジュアルなエッセンスを際立たせています。
テーラードパンツ、軽やかなオーガンザとサテンのブラウス、フォルムと機能性を両立させた構造的なコートやジャケットなど、コレクションの17点のアイテムの細部に至るまで、リーヴァのクラフツマンシップが光り輝いています。中でも真に注目すべきは、立体的な刺繍で彩られた魅惑的なレースとチュールのドレス。大切なシーンにぴったりです。
夜にインスパイアされたパレット
夕暮れと夜明けのつかの間の瞬間を捉えたカラーパレットは、深いブルー、グレー、ブラックから、朝日を思わせる柔らかなブラッシュピンクまで、多彩です。中でも特に目を引くのは、繊細なチュールに手作業であしらわれたクリスタルをあしらった一点ものの「ソール」ドレス。「アラウンド・ミッドナイト」のエッセンスを完璧に体現した、他にはない傑作です。